仕事: 2010年2月アーカイブ


今回は、キッチンとダイニングの関係についてです。


キッチンとダイニングの関係は、時代、様式、規模などに、よりさまざまに変化します。


変化はしますが、お互い切っても切れない関係であるのは、周知の事実。


とはいえ、かつてはダイニングと一線を画して裏方に徹していたキッチンも、ここにきて意気投合しているオープン型、仲が良すぎて一緒になったアイランド型など、新しい関係を見せ始めていますね。


両者の関係は、キッチンを料理の為の専用スペースととらえるか、食事にかかわる家族全員の共有スペースととらえるかで、変わってきます。


それを具体化するのが、キッチンとダイニングの配置計画。


現在の、そして未来の家族の在り方も左右する、大切な設計テーマの一つです。(大げさかな?)


特に冷蔵庫の位置はとても大切。


みんなが大事な冷蔵庫をどこに置いてやるか、良く考えなけれがいけません。


また家族が積極的に料理に参加するなら、左右両側からキッチンに入れる、ダブルアクセスが有効になります。


配膳台や作業スペースは減りますが、それを差し引いても、キッチンとダイニングが連続するプランは魅力的ですね。


キッチンとダイニングの関係は、見た目の格好良さよりも、人の動きを優先して考えなけれがいけません。

 

収納

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今回は収納についてです。


世界各国の平均的な家庭を訪ね、「家の中にあるものを全部出してください」と、お願いしたプロジェクトがありました。


恐ろしいのは、日本の家庭の圧倒的なモノの多さ。


「収納スペースは出来るだけたくさん」という奥さま方の願いは、実は物がありすぎる、我が国特有の要望なのかも知れません。


モノは、その量もさることながら、しまってもしまっても、気がつけばそこらじゅうに出ています。


けれどもそれは、片づけられないあなたのせいではありません。


そもそもモノとは、とても出たがりな生き物なんです。


本当の収納設計は、彼らの生態を分析する事から始まります。


常時使うものなのか、随時使うものなのか、一時使うものなのか?


常時、随時、一時の3タイプは、収納装置の形にも反映されます。


たとえば、一番分かりやすいのが戸棚。


オープン棚は常時、ガラス棚は随時、戸棚は一時。


私がよく提案する三段棚は、これらの兼用。


クロゼットも一緒ですね。


同じクロゼットでも、壁で囲まれたウォークインクロゼットに憧れる人は多いようですが、これは外から見えないだけに、何年かするとモノが入り乱れて、ジャングルの様になりがちです。


やはり、常時、随時、一時の区別をきちんとつけて、こまめに整理する必要があります。


最近のプランニングでのお勧めは、ウォークスルークロゼットかな。


因みに私は整理整頓が大好きです。


デスクの上はもちろん、引き出しの中や、ファイルの中迄も、きちんとしていないとダメですね。


もちろん工事現場も!

 

 


今回は洗面室についてです。


洗面室というのは、実に曖昧な空間です。


もちろん手や顔を洗ったり、お化粧をする場所であることは、間違いありません。

 

しかしプランによっては、浴室への入り口になることがあります。


このときは洗面室でありながら、脱衣室も兼ねます。

 

 あるいは、トイレを洗面室に設置することもあります。

 

このときはトイレも兼ねるわけです。

 

洗面室は兼用されることが多い場所なんですね。


ただし、兼用できても併用が出来ません。


誰かが服を脱いでいたり、トイレを使っていたりすると、他の人は使うことが出来ないからです。


それゆえ、多目的に使用できる洗面室をいかに共有するか?


これが設計上の課題になりますが、カギを握るのが洗濯機の処遇。


次のモデルハウスのプランでも、かなり悩んだところです。


コイツをどこに落ち着かせるかで、その後の展開も変わります。

 

洗濯機の置き場所もそうですが、洗面室・水廻りの設計とは、浴槽、洗い場、脱衣室、便器、洗面器等の必要設備を、どこにどう並べるかに尽きます。


というわけで、水廻りの設計には、何かを得るために何かを捨てなければいけない覚悟(CUT&GET)で、臨むことですね。

 

005.jpg


手前が家内、奥が息子の芸術作品です。

 


今回はベッドルームについて。


ベッドは家具の一つですので、部屋の中の好きな場所に、好きなように置いても良さそうなものですが、現実にそういうわけにもいきません。


ベッドの位置によって、まず窓の位置が変わりますし、コンセントの位置も変わります。


たとえばダブルベッドを壁際に置いて一人が先に寝てしまうと、パートナーは毎晩枕めがけてダイブしなければいけません。


ベッドに横たわるには、サイドから滑りこむのが原則。


ダブルベッドは両サイドから、ツインベッドはセンターから。


ベッドの周りのすべりこめるスペースとして、少なくとも450㎜は欲しいですね。


ベッドサイズの目安として、長さは2050㎜。


幅はシングルで1050㎜、セミダブルで1250㎜、ダブルで1450㎜、クイーンで1650㎜、キングで1850㎜と、200㎜ピッチで増えていきます。


後は出入り口のドアや、クロゼットの扉は、しっかり計算に入れておくことですね。


ベッドルームの設計では、ベットのサイズだけではなく、その位置やサイドスペースも、検討しておく必要があります。

 

 


帯広で開催されたカナダ林産業審議会主催のセミナーに、私と田川君、あとりえ・あいの飯岡さん、佐藤さんの4人で行ってきました。


内容は枠組壁工法の、構造計算についてです。

 

枠組み壁工法とは、一般的には箱の構造と言われています。


構造体としての箱を組み合わせて、構成します。


一つのユニットとしての箱には、色々な開口が設けられ、箱の強度が落ちます。


そこで強度を確保するための基準が必要になります。

 

午前中は、仕様規定、性能規定についての説明。

 

午後から本題の構造設計。


講師の先生の説明も、非常に分かりやすく、最新の技術を学ぶことが出来ました。


帰りの帯広駅で、豚丼を食べましたが、美味しかったです。

  

久しぶりにJR乗ったのですが、初めて指定席の切符と乗車券の2枚を、改札機に重ねて入れることを知りました。


娘の誕生日だったので、ケーキを買って帰りましたが、帰ったら時間には、誕生会はすでに終わってました。


本当に寒い1日でした。

 


住宅版エコポイント、住宅瑕疵担履行法、フラット35S(優良住宅取得支援制度)、省令準耐火構造(木造軸組工法)等について、しっかり勉強してきました。


一定の基準を満たすことが条件ですが、住宅版エコポイントに関しては新築住宅で30万円分、リフォームは工事内容に応じてポイントがつきます。


フラット35Sについても、お借入金利から当初10年間、年1%の引き下げ。


フラット35S(20年金利引き下げタイプ)については、更に11年目以降から20年目まで、年0.3%引き下げ。


フラット35からフラット35S(20年金利引き下げタイプ)にした場合で、2500万円の借入、借入期間35年(元利均等)で、約300万円以上の金利がお得になります。


分かりやすくに言いますと、住宅金融支援機構に4000億の予算がついたので、4000億分の金利を、国が負担してくれるということです。


長期優良住宅(ブレイン標準)ですと、これらの基準は全て満たせます。


更に贈与税の1500万控除や登録免許税の優遇等もあります。


省令準耐火構造(木造軸組工法)の改正につきましても、ブレイン標準仕様でクリアーしますので、火災保険は通常と比べて半分位で済みます。


メリットいっぱいの2010年。


明日は日帰りで帯広です。

 

 

 

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