遮熱

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前回断熱について説明したのですが、それに対して遮熱ってなんだと思いますか?

遮熱とは、日射を吸収しないように反射することや、日射を吸収した結果、温度の高くなった面から出る長波長放射(人が熱を感じる放射)が室内に入らなくすることです。

普通の壁であれば、断熱は遮熱を兼ねます。

光を透過しない材料であれば、光は必ず熱になって伝わるので、断熱性があれば伝わってこないのです。

つまり、床・壁・天井では、冬、熱を逃がさないための断熱が、夏、熱を入れないための遮熱効果を発揮します。

それと、ガラスは長波長放射を通さないんので、ガラスより室内側にある物体に日射が吸収され温められた結果、放出される長波長放射は、ほとんどすべて室内にとどまります。

冬であれば、ガラスの内側にカーテンを引いても、日差しで温められたカーテンから室内に放射が出て、暖かく過ごせますよね。

同じように夏にカーテンを引いたら?

例えば、夏に室内側にかけたブラインドは、表面温度が低くても35℃くらい、高いときは38℃くらいまで上がります。

床温度のちょうど良い表面温度がせいぜい26〜28℃ですので、それより10℃近くも高い。

その放射が室内に放出されたら、暑いですよね。

これに対して、室外側に日除けをつければ、ガラスは長波長放射を透過させないので、室内が暑くなりにくくなります。

これが、遮熱です。


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このページは、sakamotoが2015年4月25日 06:49に書いたブログ記事です。

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