断熱性

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前日のブレイン大学で講義をした内容をなんですが、断熱性が高い家はどうして快適だと思いますか?

実は断熱性が高いと、床や壁・天井の表面温度が適度に保たれるからなんです。

大切なのは室温ではなく、表面温度なんです。

私たちのカラダから発する放射熱(長波長放射)は、光や紫外線、放射線と同じく全て電磁波です。(ただ波長が違うだけなんです)

身の回りにある全ての物体が、その温度に応じた長波長放射を発しています。

建物の中では、床も壁も天井も放射を出しています。

人のカラダも表面温度に応じて長波長放射を発していて、この量が快と不快を分ける重要な要因になります。

人のカラダの表面温度は30〜35℃くらいで、夏の壁の表面温度が36℃くらいに上がると、壁からの放射の方が大きくなり、それがカラダに伝わって暑く感じます。

逆に、壁の表面温度が15℃ぐらいに下がると、カラダから出て行く放射が増えてきて、寒さを感じるようになります。

簡単にいうと、壁からの放射がカラダに伝わるか、カラダから出て行く放射が増えるかです。

暖房器具で温めた室内の空気はせいぜい20〜22℃くらいで、カラダの表面温度より10℃近くも低いのですが、床や壁の表面温度がそれなりに上がっていれば、カラダの表面温度が下がらずに済みます。

空気を暖めたり冷やしたりするより、表面温度をコントロールすることが重要なので、断熱性を高める必要があるんです。


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このページは、sakamotoが2015年4月15日 16:50に書いたブログ記事です。

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