高温・多湿、そして夜間も気温が下がらずとても暑かった今年ですが、結露についての相談がありました。
押し入れやクロゼットにが発生して布団や衣類がカビてしまった例や、基礎断熱した床下にもカビが発生したり。
一般論としてはカビは相対湿度70%以上になると繁殖しやすくなります。
しかし夏場に室内や床下等を湿度70%以下に抑えることは、湿度の低い北海道でも無理ですし、温度、水分、酸素、栄養の4つのカビ生育条件を断つことは、じつはかなり難しいです。
そもそも床下が涼しいのも、地熱のも影響を受けていることと、太陽熱の影響を受けないから。
外気の温度や湿度が高い時に、家中のカーテンや窓を全開にするのも逆効果です。
またカビによる被害ですが、木材への被害は殆どありませんが、ヒバ等防腐性の高い木材にも付着するそうです。
人への影響は、一般的にはありませんが、ぜんそくや鼻炎等にはよくないですよね。
肺炎の心配もあるそうです。
カビ臭さの度合いにもよりますが、住んでいる方も床下を何かの理由で開けない限り、カビには気づきません。
また暖房シーズンになると、カビ臭は殆ど収まります。
北海道では夏だけの問題で、冬場の結露によるカビは高断熱・高気密住宅で起こる事はありませんが、今後お客様には夏型結露に対しての適切なアドバイスが必要ですね。
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