社会に出て25年が経った。学生時代は野球とバイク、バイトに明け暮れていた。
当然成績もあまり良くなかった。でもなぜか友人や幸運には恵まれていた。
就職もオーナーが野球が好きだという、地元の設計事務所で面接を受けさせていただき、幸い野球をやっていて,ポジションがピッチャーだったという事もあり、採用していただく事ができました。
母が問い合わせをしてくれた。
何もかもが不安だった。何一つ分からない。だって真面目に勉強なんてしなかったから。(笑)
先輩たちも一部の方を除いて、決してやさしくはなかった。本当に楽しくなかった。
入社2日目には、遅刻をしてしまった・・・。あの最悪だった状況を、今でも忘れはしない。でもオーナーだけは、笑って励ましてくれました。
5月に入って体制が変わり、施工部門がスタートした。
私は毎日現場で穴掘り、鉄筋加工、コンクリート打ち・・・。足場を組み立てたり、ゴミ投げをしたり、大工さんのお手伝いなど・・・。辛かったし、友人にみられるのが恥ずかしかった。そんな仕事が2年間続いた。
その後社内でイザコザがおきて、先輩方のほとんどが辞めてしまった。私にはそんなお誘いすら、かからない。この先どうなるんだろう・・・。でもその時のオーナーの一言が私の人生を変えた。「みんな辞めたって問題ない。坂本さえいれば大丈夫だ。」と・・・???
本当に涙が出るくらいうれしい言葉だった。「この人の為に本気で頑張ろう。」と思ったし、結果も出した。
いつも振り返るが、現場に出ていたあの辛かった2年間と、あの一言が、今の自分のベースである。
大切だと気付いた事は、「何を勉強してきたかではなく、今何を勉強しているか。」 「勉強や体験を通して得た知識を、早く行動に移せるようになる事。」 そうすれば、インプットしたものをアウトプットするのではなく、アウトプットする為にインプットするという意識を持つ事が出来るはずです。
自分はお世話なったオーナーの振る舞いを決して忘れないようにしたいし、本当に感謝をしています。冷静に考えてみて、やはりいつか追いつき、追い抜きたい目標の一人です。
コメントする