ブレインの基礎は基礎断熱です。
鉄筋コンクリートの内側に断熱をします。
果たしてこれが正しいのか?
単純に25㎜厚の押出法ポリスチレンフォームに相当するコンクリートの厚さを、熱還流率で単純比較すると・・・約1000㎜。
またコンクリートは蓄熱するので、いったん温まればその後はずっと温かいと言われますが、それは言いかえれば、温めるのに時間がかかるということです。
この時断熱材を内側にいれるか、外側に入れるかですが。
熱の移動方向を夏、冬で比較していただけると分かりやすいと思いますが、実質的にはどちらも一緒です。
したがって、壁自体の熱貫流という意味においては、内断熱、外断熱の差を論ずるい意味は特にありません。
両者の差が出るのは、外側と内側、あるいは外側と床スラブや土間などの交点においてです。
内断熱は、この部分で断熱材の連続性が途切れてしまうので、ここから熱が移動してしまいます。
この部分を「熱橋」(ヒートブリッジ)といいます。
ですので断熱材を内側に折り曲げて貼らなければいけません。
その点外断熱ならばその心配はありませんが、今度は何で仕上げるかという問題が生じてきます。
長期優良住宅で、省エネ等級4の基準を満たそうとすると、FP板(A-3種)で100㎜必要になります。
これを外側に貼ると、外装材とのバランスが崩れます。
サンドイッチにするにしても、仕上げ材の問題が生じます。
なかなか結論が出ません。
木造、RC造を問わず、断熱の方法はメリット・デメリットの両方を、勘案しておく必要があります。
これが基礎の内断熱。
FP板の厚みは100㎜も必要なんです。
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