今回は屋根と軒についてです。
雨が降ってきました。
傘を差しましょう。
なぜって?
服やカバンを、濡らしたくないからです。
それ以外の理由は、おそらくありません。
あれっ、あの人は傘をさしていませんね。
そうか、レインコートを着ているので、傘を差さなくてもいいわけだ。
建物になぜ屋根がついているかといえば、人と同じ、自分を濡らしたくないからです。
そう考えると「屋根の意味」も、おのずから明らかになります。
軒の出の深い屋根は、大きな傘を差しているのと同じですから、外壁が濡れにくく、傷みにくくなります。
ただ、「大きな傘は邪魔くさいな」という人もいるでしょう。
そんな時は、レインコートを着るように、防水性の高い材料を使ってください。
最近は光触媒が外装材の汚れを光で分解、雨で浮かせて流すようなタイプのものもあります。
いずれにしろ、降る雨はひたすら下へ流れ落ちます。
その流れに逆らわないようなデザインが必要になります。
現在建築中の北陽モデルハウスのエレベーション(立面)は、見たことのないデザインです。
構造見学会とオープンをお楽しみにしてください。
屋根と軒の設計は、デザインの検討と同時に、雨水をサッサと流す方法を考えていくのです。
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