エコ建材で出来た家=エコハウスと想像される方は大勢います。
天然素材を使うメリットは、まず建材の製造過程において使用されるエネルギーが少ないということ、天然素材ゆえに廃棄の際にリサイクルが容易であること、もしくは素材自体がすでにリサイクルされていること。天然素材であるがゆえにシックハウスは起きないであろうという期待感、などが上げられますね。
注意しなければいけないことは、仮にエコ建材をふんだんに使った家が、質の低い住宅である場合、家が建った時点でのCO2排出量は極めて少ないのですが、その家を50年、100年運転した時点でのCO2排出量は、膨大なものになっているはずです。
また天然素材の使用でシックハウスの原因を取り除くのは正しいアプローチではありますが、ぜんそくやアトピーと行ったアレルギーを引き起こすアレルゲンの90%以上は、カビやダニに起因するとされるため、いくら建材が天然素材であっても、施工方法の質が低ければ壁の内部で結露が起きたり、カビの原因になることもあります。(殆どないとないと思いますが・・・)
例えば極端な例として、「本物志向」を自負する人が、プラスチックや合板を毛嫌いするあまり、家づくりの予算が足りなくなった時に妥協するのが、家の本質な部分であってはいけません。
ステンレスやチタン、アルミなどが建材となるまでの過程で吸収するエネルギーも無視することは出来ないので、本物志向=エコという図式も必ずしも成り立たないんです。
最低限必要なリフォームを繰り返しながら家の長寿化を目指すことは、建材の解体サイクルを延ばすことを意味しており、建設時に投資されたエネルギーを回収した後も、長い間省エネ住宅としての価値が残るんだと思います。
だから最低でも長期優良住宅以上!!!
地震に強い、省エネ、高耐久性は当たり前なんですよね。
ですから、ここがオプションというのはどうなんでしょう???
と、私は思いますが・・・。
続きはまた。
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