生活嗜好品とは生活を豊かにするための嗜好品、人生嗜好品は人生を豊かにする嗜好品。
生活嗜好品は時間と共に生活必需品へと変わり、価値が下がる。
いっぽうの人生嗜好品は時間と共に人生の必需品へと変化するのだが、人生の必需品は価値が下がらない。
その差は購買の動機。
生活嗜好品は「なくてもいいんだけど、あったら便利だから」欲しい。
人生嗜好品は「なくてもいいんだけど、あると楽しいから」欲しい。
つまり「便利」と「楽しい」の違い。
この二つの動機の違いは嗜好品の状態ではあまり大きくは表れない。
それはどちらも「欲しい」という内部欲求から生まれているから。
共に憧れであった生活嗜好品と人生嗜好品ですが、必需品へと変わるとその扱いには雲泥の差が出る。
「あると便利」なモノは「ないと不便」なモノへと変わる。(例えばエアコン)
つまり生活必需品を買う理由は「不便」という外部欲求へと変わってしまう。
いっぽうで人生嗜好品はどうか。
「あると楽しい」モノは時間の経過と共に「ないとむなしい」モノへと変わる。(例えばオートバイ)
生活嗜好品を買う目的は「快適さ」、そして人生嗜好品を買う目的は「楽しさ」。
快適な生活を手に入れてもらうために必要なもの・・・それは商品の「機能」。
楽しい人生を手に入れるために必要なものは何か・・・その商品を買うことでもたされる「心の満足」。
商品そのものを売るのではなく、商品によってもたされる心の満足を買っていただく。
それが正しいアプローチだと思う。
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