北見工業大学機械工学科生体メカトロニクス研究室鈴木聡一郎准教授に、国費を使って改造をして欲しいとお願いしていたブーツが、昨日戻ってきました。
「世界で勝てるブーツ。」「日本選手とともに世界の頂点に立つ。」という難しいテーマに挑むレグザムと聡一郎さんの熱き思いを、他メーカーであるマイブーツガルモントG1・150に注入していただきました。
簡単に説明しますと、スキーヤーがターンの際に傾く速度(角速度)とタイムには相関関係(傾く速度が速い程滑走タイムも速い)があり、また傾く速度は下肢長に対するブーツの高さの割合で変わってくるそうです。(私のデータは研究室やローラースキーで計測済み)
後はブーツ内での重心が、くるぶしの真下にセッティングされていること・・・。工学的に人間の体は、くるぶしの真下が一番力を伝えやすくなっているそうです。。たとえば空き缶を足で潰す時に、必ず踵を使って潰そうとする。しかもその時には踵をやや立てて、くるぶしの下に来るようにして、踏むはずである。それは、我々が意識しないでも、その方が確実に力が伝わるのを知っているからであって、決してつま先では潰そうとはしないはずだ・・・と以前大先生は熱く語っていた。
実はキャンプダンガリーの山本コーチも以前から同じことを言ってました・・・。やはりこの男も只者ではない・・・。
まずはこれが「練習しないでも勝つ為の戦術その1・・・。」
また新たに特許を取る予定という、例の謎のパーツをいただいた・・・。
これを装着するだけでかなり速くなるそうです・・・?。ありがとうございます、聡一郎大先生。
そう、これが「練習しないでも勝つ為の戦術その2・・・。」
まあ、戦略がしっかりしていないと、全てが無駄な戦術なんですが・・・。(笑)
そうそう、木内君が今日から長野県で行われる全日本選手権スキー大会に出場します。37歳の選手が、この大会に出場出来るだけのFISポイントを持っている事自体が、本当に凄いことなんです。謎のパーツ・・・木内君の分も預かってますよ・・・ますます速くなるな・・・。
右が愛用ブーツガルモントG1・150。左がレグザムNEW DATA。