今回は収納について少しだけ・・・
世界各国の平均的な家庭を訪ね、「家の中にあるものを全部出してください」
とお願いしたプロジェクトがありました。
その模様は、「地球家族」という写真集にまとまっていますが、恐ろしいのは
日本の家庭の圧倒的なモノの多さ。
「収納スペースは出来るだけたくさん」という奥さま方の願いは
実は物がありすぎる我が国特有の要望なのかも知れません。
モノは、その量もさることながら、しまってもしまっても、気がつけばそこらじゅうに出ています。
けれどもそれは、片づけられないあなたのせいではありません。
そもそもモノとは、とても出たがりな生き物なんです。
本当の収納設計は、彼らの生態を分析する事から始まります。
常時使うものなのか、随時使うものなのか、一時使うものなのか・・・
常時、随時、一時の3タイプは、収納装置の形にも反映されます。
たとえば、一番分かりやすいのが戸棚。
オープン棚は常時、ガラス棚は随時、戸棚は一時。
私がよく提案する三段棚は、これらの兼用。
クロゼットも一緒ですね・・・
同じクロゼットでも壁で囲まれたウォークインクロゼットに憧れる人は多いようですが、
これは外から見えないだけに、何年かするとモノが入り乱れてジャングルの様になりがちです。
やはり、常時、随時、一時の区別をきちんとつけて、こまめに整理する必要があります。
最近のプランニングでのお勧めは、ウォークスルークロゼットかな・・・
因みに私は整理整頓が大好きです。デスクの上はもちろん、引き出しの中や、ファイルの中迄も
きちんとしていないとダメですね・・・もちろん工事現場も。